幸運トラック株式会社様

長崎県大村市に本社を構え、九州エリアから関西、関東、さらには東北を結ぶ広大な長距離輸送ネットワークを展開されている幸運トラック株式会社様。今回は、日本トレクス製「冷凍セミトレーラ」の導入背景、そして2024年問題や深刻な人手不足に対する取り組みについて、代表取締役会長 馬場邦彦氏・代表取締役社長 藤野芳弘氏・専務取締役 徳久豊氏の3名にお話を伺いました。
貴社の事業内容、事業エリア、使用車両について教えてください。
当社は、長崎県大村市に本社を置き、長崎発の長距離輸送を主体とする一般貨物自動車運送事業者です。事業エリアは、長崎県内のほか、佐賀、熊本、福岡、さらには兵庫県加西、千葉県柏、そして東北の岩手県盛岡までを結ぶ広範な定期運行ルートを構築しています。
使用している車両のほぼすべてが日本トレクス製です。当社の全拠点を結び、日本の大動脈を日々走り続けています。
使用している車両のほぼすべてが日本トレクス製です。当社の全拠点を結び、日本の大動脈を日々走り続けています。
当社とのお取引は35年以上になると伺いました。トレクス製品に対する印象や評価をお聞かせください。
日本トレクスさんとは、35年以上にわたり、まさに「二人三脚」で歩んできました。創業当初、当社は平ボデー車のみを保有する運送会社でした。当時はシート掛けや積み降ろしの負担が極めて重く、ドライバーに大きな労力がかかっていました。
そこで、本格的に路線の仕事を拡大するにあたり、トレクス製のトレーラを発注し始めたのがお取引の始まりです。その当時、ウイングトレーラで原因不明の雨漏りが発生したことがありました。どこから水が入るのか特定できず悩んでいた際、トレクスの技術担当の方が「密閉状態で走っているため、走行時の負圧で外から雨水を吸い込んでいるのではないか。ベンチレーター(換気装置)を付けて空気を逃がしてはどうか」と提案してくれたのです。それを取り付けてみたところ、雨漏りがピタッと止まりました。
この出来事をきっかけにして、日本トレクスさんへの信頼度が大きく高まり、当社の車両にはすべてベンチレーターを標準装備するようになり、現在に至るまでトレクス製品を指名し続けています。単なるメーカーと購入者という関係を超え、現場のトラブルに真摯に向き合い、解決策を一緒に考えてくれる姿勢こそが、トレクスさんに対する最大の信頼の証です。
そこで、本格的に路線の仕事を拡大するにあたり、トレクス製のトレーラを発注し始めたのがお取引の始まりです。その当時、ウイングトレーラで原因不明の雨漏りが発生したことがありました。どこから水が入るのか特定できず悩んでいた際、トレクスの技術担当の方が「密閉状態で走っているため、走行時の負圧で外から雨水を吸い込んでいるのではないか。ベンチレーター(換気装置)を付けて空気を逃がしてはどうか」と提案してくれたのです。それを取り付けてみたところ、雨漏りがピタッと止まりました。
この出来事をきっかけにして、日本トレクスさんへの信頼度が大きく高まり、当社の車両にはすべてベンチレーターを標準装備するようになり、現在に至るまでトレクス製品を指名し続けています。単なるメーカーと購入者という関係を超え、現場のトラブルに真摯に向き合い、解決策を一緒に考えてくれる姿勢こそが、トレクスさんに対する最大の信頼の証です。

当時の貴重なお話を懐かしそうにお話しくださる馬場邦彦会長
「冷凍セミトレーラ」の導入きっかけと、導入前の不安がどのように解消されたかを教えてください。
ヤマト運輸様やヤクルト様といった大手荷主様の仕事をお受けする中で、特に厳格な温度管理が求められる冷蔵・冷凍輸送のニーズが高まったことがきっかけです。 特にヤクルト様の輸送では、乳酸菌を生かしたまま届けるために極めてシビアな温度管理が必要でした。冷凍機のトラブルや断熱性能の不備による温度変化は、即座に「全損」という大きなリスクを伴うため、導入前は非常に大きなプレッシャーがありました。
そこで、当社は信頼性を求めて、実績のある「菱重製の冷凍機×トレクスのトレーラ」という組み合わせを指定しました。結果として、トレクス製の冷凍セミトレーラは高い断熱・保冷性能を発揮し、厳しい真夏の運行であっても一切のトラブルを起こすことなく、荷主様からも絶大な信頼をいただくことができています。
そこで、当社は信頼性を求めて、実績のある「菱重製の冷凍機×トレクスのトレーラ」という組み合わせを指定しました。結果として、トレクス製の冷凍セミトレーラは高い断熱・保冷性能を発揮し、厳しい真夏の運行であっても一切のトラブルを起こすことなく、荷主様からも絶大な信頼をいただくことができています。

これからの業界の展望や、当社への期待を熱く語ってくださる藤野社長
当社の冷凍セミトレーラをご利用いただく中で、特に評価されている点を教えてください。
保冷・気密性能の高さですね。特に、断熱材の「厚み」に関する仕様決定の際、トレクスさんの対応力には本当に感謝しています。 一般的に、断熱材が75mmだと保冷性は高いものの荷室の内寸が狭くなり、積み下ろしのクリアランスがシビアになってしまいます。一方で、50mmまで薄くしてしまうと、昨今の日本の過酷な酷暑下では目標温度を維持することが難しくなるというジレンマがありました。
その際、トレクスさんが当時まだラインナップになかった「厚さ60mm」の断熱仕様(パネクト:PANECT)を提案してくれ、当社車両が第1号テストケースとして導入させていただきました。この絶妙な厚みにより、荷室の広さを最大限に確保しつつ、急速な冷え込みと高度な保冷性能を両立させることができたのです。まさに、現場の課題に合わせた柔軟な技術が、当社の確実な輸送品質を支えています。
その際、トレクスさんが当時まだラインナップになかった「厚さ60mm」の断熱仕様(パネクト:PANECT)を提案してくれ、当社車両が第1号テストケースとして導入させていただきました。この絶妙な厚みにより、荷室の広さを最大限に確保しつつ、急速な冷え込みと高度な保冷性能を両立させることができたのです。まさに、現場の課題に合わせた柔軟な技術が、当社の確実な輸送品質を支えています。
トレーラを導入した経緯やそのメリット、現在の取り組みについて語ってくださる徳久専務
大型トラックと比較した時、トレーラを活用することによる具体的なメリットは何でしょうか。
最大のメリットは、「経費削減(維持費・税金)」と「長寿命による高い資産価値(低償却コスト)」です。 エンジンを搭載したトラクタと、荷台であるトレーラを分離できる構造は、税制面や維持費において非常に有利です。また、エンジンを持たないトレーラは、手入れさえしっかり行っていれば20年、25年と現役で使い続けることができます。大型トラックに比べて長期にわたって償却できるため、経営効率は向上します。
さらに、約20〜25年前に登場した「リフトアクスル機能」もメリットをもたらしています。回送時に車軸が浮くことで、特大車料金ではなく「大型車料金」で高速道路を利用できるため、長距離の往復におけるコスト削減効果は高いと考えています。
当社は、『車両の細部まで徹底して手入れを行い、常に万全の状態で稼働させる』という管理体制の維持に強いこだわりを持っており、自社に整備・板金工場を完備しています。複数のメーカーを混在させると部品の調達に支障をきたすため、補修用部品の供給スピードが早く、サービス網が充実している日本トレクスさんに全車両を一本化しています。これにより、自社メンテナンスのスピードとコストパフォーマンスも最大化されています
さらに、約20〜25年前に登場した「リフトアクスル機能」もメリットをもたらしています。回送時に車軸が浮くことで、特大車料金ではなく「大型車料金」で高速道路を利用できるため、長距離の往復におけるコスト削減効果は高いと考えています。
当社は、『車両の細部まで徹底して手入れを行い、常に万全の状態で稼働させる』という管理体制の維持に強いこだわりを持っており、自社に整備・板金工場を完備しています。複数のメーカーを混在させると部品の調達に支障をきたすため、補修用部品の供給スピードが早く、サービス網が充実している日本トレクスさんに全車両を一本化しています。これにより、自社メンテナンスのスピードとコストパフォーマンスも最大化されています

常に車両を万全な状態に保つことが可能な自社整備工場
深刻化する「働き手不足(2024年問題)」などの物流課題に対し、具体的に行っている対策や今後の計画をお教えください。
当社は、これからの長距離運行においてドライバーの負担を軽減し、持続可能な運行体制を維持するため、「トレーラを活用したフェリー輸送(モーダルシフト)」を重要な戦略と位置づけています。
特に、数年前に「東京九州フェリー」が就航してからは、これをメインの長距離輸送ルートとして活用しています。現在は、フェリーにトレーラだけを載せて無人で海上輸送する「無人航送」を本格化させており、荷物を載せたトレーラをフェリーで横須賀港などの関東側に運び、現地(港)で別のトラクタに繋ぎ変えて引っ張る(または協力会社に依頼する)という効率的な仕組みを構築しました。これにより、ドライバーの拘束時間を削減することができるようになりました。
ドライバーや整備士の深刻な人手不足に対しては、「グローバル人材(外国籍社員)の採用・育成」に踏み切っています。 現在、当社の自社整備工場には3名のベトナム人整備士が在籍し、主力として活躍しています。さらに来年には、ベトナムやネパールから数名の外国籍ドライバーを採用・乗務させる計画を進めています。
特に、数年前に「東京九州フェリー」が就航してからは、これをメインの長距離輸送ルートとして活用しています。現在は、フェリーにトレーラだけを載せて無人で海上輸送する「無人航送」を本格化させており、荷物を載せたトレーラをフェリーで横須賀港などの関東側に運び、現地(港)で別のトラクタに繋ぎ変えて引っ張る(または協力会社に依頼する)という効率的な仕組みを構築しました。これにより、ドライバーの拘束時間を削減することができるようになりました。
ドライバーや整備士の深刻な人手不足に対しては、「グローバル人材(外国籍社員)の採用・育成」に踏み切っています。 現在、当社の自社整備工場には3名のベトナム人整備士が在籍し、主力として活躍しています。さらに来年には、ベトナムやネパールから数名の外国籍ドライバーを採用・乗務させる計画を進めています。

木材をふんだんに使った、ドライバーのための仮眠室

今後、日本トレクスの製品・サービスに期待することをお聞かせください。
技術のトレクスとして、今後も「新素材・新技術の開発による軽量化と高強度の両立」をリードしていただきたいです。ボデーが軽くなると、燃費と積載量に大きな差が生まれます。
その意味で、現在ご提案いただいている冷凍車用外板用FRPパネルには非常に注目しています。鉄やアルミに比べて強靭で傷がつきにくく、ハンマーの衝撃を跳ね返すほどの強度を持ちながら、万が一破損してもその部分だけを部分補修できるFRPパネルは、自社補修を行う当社に最適です。ぜひ早期の実用展開を願っています。
また、個別のカスタム対応だけでなく、メーカー主導による「業界標準規格(スタンダード仕様)」の絞り込みや共通化への取り組み、ロビー活動などにも期待しています。仕様がある程度統一されれば、工場の生産効率が上がり、車両コストが下がり、我々運送事業者もより適正な価格で高品質な車両を導入できるようになります。
これからも単なるサプライヤーではなく、物流の次の時代を共に創る研究パートナーとして、素晴らしい製品と提案を期待しています。
その意味で、現在ご提案いただいている冷凍車用外板用FRPパネルには非常に注目しています。鉄やアルミに比べて強靭で傷がつきにくく、ハンマーの衝撃を跳ね返すほどの強度を持ちながら、万が一破損してもその部分だけを部分補修できるFRPパネルは、自社補修を行う当社に最適です。ぜひ早期の実用展開を願っています。
また、個別のカスタム対応だけでなく、メーカー主導による「業界標準規格(スタンダード仕様)」の絞り込みや共通化への取り組み、ロビー活動などにも期待しています。仕様がある程度統一されれば、工場の生産効率が上がり、車両コストが下がり、我々運送事業者もより適正な価格で高品質な車両を導入できるようになります。
これからも単なるサプライヤーではなく、物流の次の時代を共に創る研究パートナーとして、素晴らしい製品と提案を期待しています。

当社営業担当と記念撮影
幸運トラック株式会社
一般貨物輸送および厳格な温度管理が求められる冷凍冷蔵輸送を中心に、全国を網羅する広範な幹線輸送ネットワークを展開。輸送事業においては、40年以上前からフルトレーラを導入するなど「トレーラ輸送の先駆者」として高い輸送効率を追求。近年では、フェリーを活用した無人航送(モーダルシフト)やグローバル人材の積極的な採用を推進し、時代の変化に先駆けた次世代の総合物流サービスを提案している。
【所在地】
〒856-4613 長崎県大村市富の原2丁目595-1(本社)
►幸運トラック株式会社
【所在地】
〒856-4613 長崎県大村市富の原2丁目595-1(本社)
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