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製品案内

奥洲物産運輸株式会社様


宮城県東松島市を中心とした東北エリア発着の輸送事業をはじめ、人・社会・環境との共存共栄をモットーに様々な事業を展開している奥洲物産運輸株式会社様。トレクス製品への評価や、東北の企業として初めてとなるダブル連結トラックの導入、物流課題への対応について、代表取締役 菅井武英氏・取締役部長 菅井憲秀氏に伺いました。

貴社の事業内容と使用車両、運行形態についてお聞かせください。

合板などの建築資材や産業廃棄物などの運送事業をはじめ、倉庫業や石油製品販売業、発電事業など様々な事業を展開しております。

運送事業において使用している車両は、平ボデータイプのセミトレーラやウイングセミトレーラのほか、平ボデートラック、ウイングトラックなどがあります。輸送形態としては、本社(東松島市)・仙台営業所(仙台市)を起点に、東北6県発着の幹線輸送を得意としています。

トレクス製品に対する印象・評価をお聞かせください。

運送会社は、メインで運ぶ荷物に合わせて荷台を作ってもらいますが、トレクスさんには当社が要望する仕様に対し限りなく応えていただいているので、本当に満足しています。例えば、ウイングセミトレーラの段付仕様や、ウイング部分が上に上がる特殊仕様のトレーラなどは、当社が合板などを2段積みにする関係で、高さが必要であることからそのような仕様で作っていただくのですが、このように要望に応える製品作りをしていただいているので感謝しております。

一番多く導入いただいているウイングセミトレーラ(段付フルアップ仕様)

今回、初めてトレクスのダブル連結トラックを導入いただいた経緯や決め手と、今後の展望を教えてください。

最大の要因は、物流の2024年問題として叫ばれている「ドライバー不足問題」への対応です。当社は長年、合板輸送をメイン事業としており「1枚当たりの輸送コストをどうやって下げるか」という課題に直面していました。この課題を解決するためには「いかに大量に運べるか」が重要であり、その答えとしてダブル連結トラックの導入に至りました。

通常のフルトレーラでは、後ろ側のトレーラ部分は切り離してしまうとその先の輸送では使うことができませんが、ダブル連結トラックでは、接続部分のドリーを外すことで、トレーラ部分も通常のセミトレーラとして運行することができます。こういった柔軟性のある運行ができるので、より輸送効率の向上に繋がることが期待されます。

また、具体的な数値は運行開始してからになりますが、CO₂排出量削減の観点からも、約2台分の輸送を1台で行えるダブル連結トラックは有効な手段と考えています。

今後の展望としては、最初は自社のみでの運行となりますが、ゆくゆくは当社のお客様や協力会社様と連携し、運行経路を拡大していきたいと考えています。

*ダブル連結トラックの運行は2025年8月以降を目指しており、宮城県東松島市の本社と、栃木県矢板市に2025年8月OPEN予定の矢板営業所との間、約270㎞を運行する計画。

今回導入いただいたダブル連結トラック

前方のフルトラクタ、後方のフルトレーラ共にウイング仕様となっている

ダブル連結トラック運行を前に、トレクスドライビングスクールにご参加いただきましたが、その評価やご感想をお聞かせください。

当社がダブル連結トラック導入を進めるにあたり乗り越えないといけない障壁が様々あった中で、その中の一つが、ドライバーがダブル連結トラックを運転するために必要となる「修了証」でした。

ダブル連結トラックを運転するには、いくつか条件を満たす必要があり、例えば「大型自動車運転業務に直近5年以上従事していて、けん引免許を5年以上保有ししているドライバーは2時間の安全教育訓練が必要」もしくは「大型自動車運転業務に直近3年以上従事していて、けん引免許を1年以上保有しているドライバーは12時間の安全教育訓練が必要」で、教習を受けることで運転資格を得ることができます。また、事前に通行申請を提出する際にも「修了証」が必要になるなど一定のハードルがありました。

トレクスドライビングスクールでは、安全教育訓練にあたる講習が実施でき、また通行申請に必要な修了証を発行していただけるということで、当社のドライバーも3回にわたり受講させていただきました。実際に運行する前に練習したくても実車がまずないですし練習場所もありません。そういった中で、トレクスドライビングスクールという場があったことは非常に助かりました。

ダブル連結トラック導入にあたり様々な障壁があったと話す取締役部長 菅井憲秀氏

トレクスドライビングスクール参加の様子

今後トレクスの製品やサービスに期待することをお聞かせください。

当社は今まで平ボデータイプのトレーラやトラックをメインで運用してきた中で、ここ数年はウイングセミトレーラに切り替えています。その理由としては、女性や20・30代の若いドライバーを増やしていきたいという想いがあるためです。これは意外だったのですが、ドライバーになりたいと思っている女性や、若い世代は想像より多いことが分かりました。でもいざドライバーになってもらおうと思った時に、今まで当社がメインで運用していた平ボデーは、積み荷を積んだ後、高い荷台に上り、積み荷にシートを掛ける作業が発生します。当社で使用しているシートはなるべく軽いものを採用しているのですが、それでも40㎏近くあります。そのシートを持って荷台に上がり、積み荷にかけて、積み荷の降ろし先に着いたら外して、畳んで…と、かなりの重労働なんです。これが従来当たり前の方法としてやってきたのですが、じゃあこれから入社してくださる方に、同じようにやってと言うのはもう時代的に違うんじゃないかなと。新たに物流の世界に入ってきてもらう方たちにとって、作業しやすく安全な倉庫側の設備や、使い勝手の良いトレーラ・トラックを揃えていくことが重要なのではないかと考えています。トレクスさんの製品作りにおいても、今後新たにこの業界に入ってくる女性や若い世代のドライバーが扱いやすい、そして安全面や環境面に配慮した製品づくりを進めていただけるといいなと思います。

働き方不足など諸般の物流にまつわる問題に際し、具体的に行っている対策、またはこれから予定されていることなどがございましたら教えてください。

現状はトレーラやトラックを大幅に増車するなどハード面を強化してきており、来年以降も投資していきますが、今後はソフト面にも力を入れていく予定です。カメラとAIを組み合わせた安全に関するシステムの導入や、CO₂のSBT認証を取得することなどを検討しています。

違う業界から入ってきてくれる方がいると、ずっとこの業界にいて当たり前だったことが、当たり前ではなかったということに気づかされることがあります。当社で働いてくれている女性ドライバーは3名おり、うち1名は最近運行デビューをして大型トラックに乗っていますが、前職は看護師でした。もう1名は現在大型の運転を練習中ですが、前職は歯科衛生士でした。そういう方々は運送業界の外からのイメージを持って入ってくるわけです。例えば、教習所のトラックは乗ってきたけど、実際の車両に乗ってみると違うなと感じるだとか。トイレ環境のアップデートや、シャワールーム・パウダールームなどの設置も検討しています。まだまだ改善点があると思うので、今の時代に合ったもの、そして今後物流業界に入ってきてくれる方々が増えるような取り組みに投資していこうと考えています。

代表取締役 菅井武英氏(右)とトレクス代表取締役社長 高崎

奥洲物産運輸株式会社

輸送事業をはじめ、人・社会・環境との共存共栄をモットーに各種事業を展開。輸送事業ではトレーラを用いた大量輸送を強みに、東北圏内近郊の地場配送から関東への長距離輸送まで対応。また倉庫保管から輸送までニーズに合わせた総合的な物流ソリューションを提案している。

【所在地】
〒981-0504 宮城県東松島市小松字上二間堀176番地
奥洲物産運輸株式会社HP

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