株式会社亀万運送様

熊本県八代市を拠点に、九州エリアの発着を軸として全国各地へ運送事業を展開している株式会社亀万運送様。今回は、トレクス製品に対する評価や、物流現場で直面する課題への対応について、代表取締役 富田康方氏に伺いました。
貴社の事業内容と使用車両、運行形態についてお聞かせください。
九州エリアの地場輸送をはじめ、全国への長距離輸送を行っております。運ぶ荷物としては、大手製紙メーカー様の紙・パルプ製品や、野菜・果物、冷凍食品、穀物や飼料など多岐に渡ります。
使用している車両は大型ウイングトラック、大型冷凍バントラック、平ボデートラック、ウイングトレーラです。九州エリアでの地場輸送にはトラック、全国への輸送はトレーラという形で使い分けています。長距離輸送においては、トラック・トレーラどちらもフェリーを活用したモーダルシフトを取り入れ、輸送効率向上に努めています。フェリー輸送においては、関西方面へは新門司港-泉大津港・新門司港-神戸港、関東方面へは新門司港-有明港・新門司港-横須賀港・苅田港-有明港など、複数のルートでフェリーを使ったモーダルシフトを行っています。
使用している車両は大型ウイングトラック、大型冷凍バントラック、平ボデートラック、ウイングトレーラです。九州エリアでの地場輸送にはトラック、全国への輸送はトレーラという形で使い分けています。長距離輸送においては、トラック・トレーラどちらもフェリーを活用したモーダルシフトを取り入れ、輸送効率向上に努めています。フェリー輸送においては、関西方面へは新門司港-泉大津港・新門司港-神戸港、関東方面へは新門司港-有明港・新門司港-横須賀港・苅田港-有明港など、複数のルートでフェリーを使ったモーダルシフトを行っています。
トレクス製品に対する印象・評価をお聞かせください。
昔から頑丈だという印象があります。また、今まで製品を使用する過程で要望してきたことはほとんど改善してもらったので、大変満足しています。
当社はトレクス製のトレーラ・トラックを多く使用させてもらっているのですが、部品の調達がスムーズなのが良いと思っています。トレクスのサービス部門との連携ができているので、部品をすぐに発注できます。当社は自社の整備工場があるので、修理をする際も部品のみ発注させてもらい、送ってもらうようになっているのですが、その対応も早く助かっています。
当社はトレクス製のトレーラ・トラックを多く使用させてもらっているのですが、部品の調達がスムーズなのが良いと思っています。トレクスのサービス部門との連携ができているので、部品をすぐに発注できます。当社は自社の整備工場があるので、修理をする際も部品のみ発注させてもらい、送ってもらうようになっているのですが、その対応も早く助かっています。
取材時、大切にご使用いただいているウイングトレーラが整備に入っていた。
トレーラ導入当時のきっかけと、導入前に不安だった点、導入後の不安の解消
昔はトレーラを使用していても「中継輸送を行う」という考えはありませんでした。トラクタとトレーラは繋いだまま走っていたんです。そういう時期に、当社が東京事業所を開所することになり、トラックを複数台準備してスタートしました。しかし当時”人口減少に関するとある本“を読んだことがきっかけで、これからはトレーラを使った中継輸送の時代だなと考えが変わりました。1人のドライバーが九州から数日かけて東京に行き、また数日かけて戻ってくるというようなやり方は、もう流行らないと感じました。まずは新車を10台買い、少しずつトレーラ輸送を始めていくことにしました。そして追加で20台買い、30台買い…と徐々に拡大していった形です。そして東京事業所でトレーラ輸送が軌道に乗った時、トラックは全て九州に引き上げるという決断をしました。
大型トラックからトレーラに切り替える際は、荷主様とフェリー会社様との交渉が必要になりました。荷主様との交渉においては「荷物を2倍積ませてください、運賃は倍まではいりません。その代わり、日数をかけさせてください」と交渉しました。当時のトラック輸送では今日積んで3日目で着くところを、トレーラでは4,5日目着にする形です。腐らない品物であれば即時配達の必要がないという点に着目しました。またフェリー会社様への交渉では、中継輸送を行いたいのでトレーラをフェリーに載せてほしいと交渉しました。何とか上手く軌道に乗せることができたため、すぐにトレーラが足りなくなり、中古のトレーラも購入しながら対応していきました。しかし最初にぶつかった課題が、帰り荷の問題です。当時新参者だった当社は、東京まで行く荷物はあるのですが、東京からの帰りの荷物がなかったのです。トレーラの業界は一般的には、上り(東京方面)が少なく、下りが多いのですが当社は逆でした。ただ当社は有難いことに、お客様や周りの方に支えられ、その方々を頼りながら荷物を確保していき、トレーラによる中継輸送を拡大していくことができました。
大型トラックからトレーラに切り替える際は、荷主様とフェリー会社様との交渉が必要になりました。荷主様との交渉においては「荷物を2倍積ませてください、運賃は倍まではいりません。その代わり、日数をかけさせてください」と交渉しました。当時のトラック輸送では今日積んで3日目で着くところを、トレーラでは4,5日目着にする形です。腐らない品物であれば即時配達の必要がないという点に着目しました。またフェリー会社様への交渉では、中継輸送を行いたいのでトレーラをフェリーに載せてほしいと交渉しました。何とか上手く軌道に乗せることができたため、すぐにトレーラが足りなくなり、中古のトレーラも購入しながら対応していきました。しかし最初にぶつかった課題が、帰り荷の問題です。当時新参者だった当社は、東京まで行く荷物はあるのですが、東京からの帰りの荷物がなかったのです。トレーラの業界は一般的には、上り(東京方面)が少なく、下りが多いのですが当社は逆でした。ただ当社は有難いことに、お客様や周りの方に支えられ、その方々を頼りながら荷物を確保していき、トレーラによる中継輸送を拡大していくことができました。
富田社長自身もトレーラドライバーだったという。
トラックと比較した時、トレーラの活用によって、どのようなメリットを感じていますか?
トレーラならではの運用を行うことで、無駄な時間を減らし、輸送効率を向上することができます。トラックだと、荷物の積み降ろしもドライバーの労働時間に含まれるので、往復できる回数がどうしても少なくなってしまいます。トレーラであれば、積み降ろし先に着いたら、トラクタとトレーラを切り離しするだけで良いので、運転のみに集中できます。そうなると1人で3往復できたりします。特に一般貨物=腐らない荷物であれば、トレーラ化するのに向いていると思います。もちろん荷主様のご協力も頂かなくてはなりませんが、その輸送効率向上がトレーラのメリットだと思っています。


働き手不足など諸般の物流にまつわる問題に際し、具体的に行っている対策、またはこれから予定されている施策がございましたら教えてください。
人材不足が叫ばれる時代の中で、人ありきの対策ではなく、”道具”つまりトレーラをいかに上手く使うかを考えてきました。当社はかなり早い段階からモーダルシフトに取り組んできたため、労働時間削減には抵抗がありません。十数年ほど前から、ドライバーにもフレックスタイム制を取り入れていて、例えば翌日の荷積みが11時からであれば「その時間に現地直行でいいよ」ということになっています。そうすれば朝ゆっくり起きたり、家族とごはんを食べることができるかもしれないし、前日に友人と遅くまで遊ぶこともできるようになります。全社員での朝礼はなくして、1・2時間でも会社にいる時間を少なくしよう、無駄な労働時間を減らそうと取り組んでいます。
福利厚生面では、ドライバーとして、大型・けん引免許など各種資格が取得できるよう、金銭面の支援も行っていますし、トレーラに乗れるようになれば給与もアップするようになっています。離職率は非常に低いかなと思います。
福利厚生面では、ドライバーとして、大型・けん引免許など各種資格が取得できるよう、金銭面の支援も行っていますし、トレーラに乗れるようになれば給与もアップするようになっています。離職率は非常に低いかなと思います。

今後トレクスの製品やサービスに期待することをお聞かせください。
アフターサービスにおいて、部品発注の融通がもう少し利くといいなと思ったことはありました。補助脚の一部を注文したかったのですが、丸ごとだとすぐに届くのに、一部だとかなり長くかかると言われたことがありました。そこの融通はもう少し利くといいですね。
また、新たな仕様のトレーラを製作してもらうことを検討しているので、良いものになることを願っています。
また、新たな仕様のトレーラを製作してもらうことを検討しているので、良いものになることを願っています。
当社営業担当と記念撮影
株式会社亀万運送
熊本県八代市を拠点に、九州エリアの発着を軸として全国各地へ運送事業を展開。紙・パルプ製品や、野菜・果物、冷凍食品、穀物や飼料など多岐に渡る輸送事業を行う。トレーラを活用したモーダルシフトを早くから取り入れ、輸送効率が追求された最適な輸送サービスを提供している。
【所在地】
〒869-4613 熊本県八代市岡町谷川915
【所在地】
〒869-4613 熊本県八代市岡町谷川915